045805 ランダム
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月曜日

月曜日





月曜日・・・・・・
それは我が目覚める時なり・・・・・
増えすぎた人間どもを少ないながら間引きを行なう・・・・・
これが我の運命なり・・・・・



我が目覚める時は、必ず人間がその日を月曜日と呼ぶ。
しかも、我は太陽というものを見たことがない・・・。
所々と光がともる暗黒の闇の中で我は運命のままに活動する。


人間が多いところで活動をすると、人間に気付かれ、我の命さえ危うい。
そこで人間の少ない建物の陰などに隠れて活動をする。


身勝手な人間を間引きするのが運命。
だが我を見た人間も消さねばならない。
我の活動は人間には知られてはいけない・・・。


建物の陰に身を潜めていると、早速間引きすべき人間がやってきた。


まずは声を出せないように声帯を潰す。
そして各関節を破壊する。
最後に首をきり、そのまま放置する・・・。


これでこの男の間引きが完了した。
大柄なこの男でも、我の手にかかれば赤子に同じ。
何も学習しようとしない人間には我を倒せるわけがない。


無駄なことは一切せず、素早く的確に、
そして人間に今までを反省させる時間を与えるのが、我のやり方。




また、間引きすべき人間が見つかった。
女ににじり寄る男だった。
女は声もあげられないほど怯えていた。




我はいつものように男を間引きした。
だが、それを女はしっかり見ていた。
女に罪はないが、知られたからには消さなければならなかった。


首と頭を抑え、一気に楽にするのが妥当だと思い、行動に出た。




その時思いもよらぬ邪魔が入った。


あまり見ない格好をした男で、今にも死にそうな人間を見ると、
慌てて何かに向かって話している。
おそらく仲間を呼んでいるのだろう。


この男は黙らせなければいけなかった。
だがこの男は今までに見たことのない武器を持っていた。








乾いた音とともに我の活動に終止符に打たれた。
これもまた運命なり。





我は一切間違いは犯していない・・・・。


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